魔女

悪は魅力的じゃないと説得力が無い。
悪の魅力が見えないと、
悪に心を奪われた作中の人物は、
道を見失った滑稽なピエロになってしまう。
その説得力の手段として、
木村氏が選んだのが藤本さんの歌だった。
魔女の歌を聴いた瞬間、
客席の人も悪に魅入られる大臣の気持ちを
体感したはず。
悪とはこんなに甘美で心地良いものなのかと。